湯原元一(1921)「教育對文藝の争闘」

教育と道徳の対立 文藝はそもそも道徳と対立するものだった。湯原は,教育者の中で文藝を自主的に研究し正当に批評し得る人はいないとしながら,文藝とはそもそも反道徳的であると断言する。湯原の見た文藝の特徴を,以下3点にまとめる。 1. 文藝思想の生命…

文学の教育的価値

高橋一郎『明治期における「小説」イメ-ジの転換--俗悪メディアから教育的メディアへ』 http://ci.nii.ac.jp/naid/40001546992 教育の敵としての小説 「小説あるいは文学は,どのように教育的なのか」。このような問いを発した時点で,私は小説のある種の教…