ディパーテッド

ディパーテッド』見た。

 

深いとこなんてなく,もうただただ面白かった。北野武アウトレイジ』と同じように,途中から笑けてくる。こいつは死ぬんだろうけど死なないでー的な役もきちんと配置した上で殺す。また,お前は絶対幸せになるな的な役も,死なないのかと落胆させておいて,やっぱり殺す。なぜこうも楽しんだか。

 

ディカプリオが大好きで,今回はなんとなくいい役なのだが,『ウルフオブウォール・ストリート』『ジャンゴ』でも見られる怒り狂ってしゃべくる感じはやっぱ素晴らしい。誰かディカプリオにオスカーを(ディカプリオは表向きアカデミー会員に好かれているが,こっそり机の下で手紙でも回っているのだろうか)。

 

ちなみに,「銃と向きあえば警察もマフィアも違いはねえ」という言葉があった。

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この映画では,これだけが真実である。

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上の画像の場面で,ディカプリオと,警察学校同期の黒人は銃を撃たない。それに対して,マット・デイモンともう一人の裏切り人は撃つ。この場面は「根っこが警察だから撃たない」「根っこがマフィアだから撃つ」といったもので説明するよりも,もっとよいものがある。

つまり,「撃たない方が保身になるから撃たない」し「撃つ方が保身になるから撃つ」のである。警察でもマフィアでも身内同士で罵り合い,殴り合う。警察とマフィアが出逢えば躊躇なく撃ち殺す。ほんとにバカな話。